青山のギャラリーで開催されている「ヤタヤの仕事展」に行ってきた。
ヤタヤは、明治28年の創業以来、額縁を作り続けてきた老舗額縁店である。

ギャラリーの中には多様な絵画が展示されており、
それぞれの魅力を引き出す額縁に絵画が納められている。

ある日本画は、木の温もりを活かした木製の額縁に囲まれ、
西洋画であれば、その繊細さを引き出すような装飾が施されている。

額縁を創るということは、
作品が持つ本性を損ねることなく、
それでいて、主役となる絵画を引き立ててあげなければいけない。
そんな大変な要求に応えなければならないことなんだと思った。

美術館で美術を観ているときには、
ここまで額縁を意識したことはなかったが、
こんなふうに額縁の存在意義を考えていくと、
普段とはまた違った見方ができる。

「ヤタヤの仕事展」は3月4日から3月20日まで開催しているようです。