はじめてホームページを作ろうとされている方にとっては、どのように作ればいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。司法書士、行政書士、弁護士などの専門家も、インターネットで検索される時代ですから、事務所を経営するうえでも、ホームページが必要になってくると思います。
どうやって、どのようなサイトを作っていけばよいのか、いまの時点での、ぼくなりの考えを書き留めておきます。主にホームページをじぶんで作ってみたいという方に向けて書いていますが、ホームページ制作会社に依頼をする予定の方にとっても、少しは参考になるのではないかと思います。
ご依頼いただくまでのイメージを描く
ただウェブサイトを作っただけでは何の意味もありません。GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの「検索」にヒットしなければ、見てもらうこと自体が難しいです。
それだけでなく、検索からホームページに訪問してもらえたとしても、信用されて「選ばれる」ことががなければ、依頼をいただくことはできません。
このように、検索から依頼までの流れについては、
- 「検索エンジンで表示されるか」
- 「どうしたらお客さまに選ばれるか」
を具体的にイメージする必要があります。
基本形は、事務所ホームページ + ブログ
士業のウェブサイトの全体像としては、事務所のホームページとブログを組み合わせることが多いと思います。「ホームページ」と「ブログ」の違いについては、以下で解説します。
事務所のホームページとブログとは、何がちがう?
事務所のホームページ
- 事務所概要
- 資格者の紹介
- 連絡先
- サービス概要
などが記載されたウェブサイトを、「事務所ホームページ」と呼びます。
ブログ
これに対して、ブログは、更新された記事が、時系列で記事が積み重なっていくウェブサイトをいいます。通常は、あとから更新された記事がいちばん上に表示されますから、時事問題を取り上げやすく、最新の情報を目立つところに配置することができます。情報発信に向いています。
事務所ホームページはどうやって作る?
以下のようなサービスやソフトを利用すれば、じぶんでホームページを作ることができます。
- jimdo
- 簡単にウェブサイトを作成でき、かつ慣れてきたらそれなりにカスタマイズができそうです。
- Wix
- ドラッグ&ドロップで直感的に作成できるのが特徴のようです。
- BiND
- ホームページ制作ソフトです。オンラインで編集できる『BiNDクラウド』もあります。
私が気になっていたサービス、ソフトで、簡単にオシャレなホームページができそうです。 - ホームページ・ビルダー
- ホームページ制作ソフトです。
私が最初に作成した事務所のホームページ(いまは存在しません)は、このソフトを使って作りました。必須ではありませんが、このソフトをつかいながら、HTMLやCSSといったウェブページを作る言語に親しんでいくのもひとつの道かなと思います。
ブログはどうやって作る?
ブログサービスを利用する
大手のブログサービスとして、次のようなものがあります。
上記ブログサービスを利用した場合、登録するだけで、簡単にブログを開設することができます。また、同じブログサービスの利用者同士で交流を図ることのできるサービス(たとえばランキングやコミュニティなど)に参加することで、はじめたばかりの頃でも、ブログに訪問してもらうことができます。
ただ、集客目的で運用する場合、デメリットもあると考えています。
まず、それぞれのサービスの利用規約にしたがうことになります。ちなみに「広告を目的としたブログの作成」を禁止事項としている利用規約もあります。また、万が一、アカウントが停止された場合やブログサービスが終了した場合、これまで築き上げてきたブログが失われる可能性があります。
次に、これがいちばん大きなデメリットとなると思うのは、自由なカスタマイズが難しいということです。たとえばいちばん目立つところにブログサービスの宣伝が入っていたり、レイアウトに制限があったりします。せっかく集客目的でブログを設置するなら、集客につながるようなブログをつくりたいですからね。
WordPressで自作のブログを作る ← オススメ!
WordPressというのは、ブログを作成するためのソフトウェアです。ざっくりといえば、ブログというシステムからじぶんで作ってしまおうというものです。今ご覧いただいているこのブログ「Things change」もWordPressを使っています。
WordPressのメリットとデメリットは、上記のブログサービスで書いたことと逆になります。
メリットとしては、非常に自由度が高く、慣れてくれば思い通りのレイアウトにすることができますし、検索エンジン最適化(SEO)対策をとることができます。それに、じぶんで用意したサーバ内でサイトを構築するので、アカウントを停止されるなどしてブログが消えることもありません。
一方で、デメリットとしては、開設までに手間が少しかかるということがあります。
また、つくったばかりの頃は、Googleなどの検索エンジンに認識されていないため、検索からの訪問はなかなか見込めません。そこで、サイトに訪問者を呼びこむ工夫が必要となります。だいたい半年くらいで、検索から訪問してもらえるようになるようです。
ウェブサイトをじぶんで作るということ
冒頭でも述べましたように、専門家もインターネットで検索されるようになってから、ホームページをつくる士業の方も増加しています。そのようななかで、訪問者から選ばれるために、お金をかけて制作会社に立派なホームページを作ってもらうというのもひとつの選択肢だとは思いますが、現状では、見た目が似たようなサイトが乱立しています。
私は、見た目だけがきれいに装飾されたホームページよりも、それぞれの先生がもつノウハウや考え方、共有に値する情報が充実したウェブサイトが増えればいいなと考えています。