民法第939条
相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなす。

条文の趣旨と解説

相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人にならなかったものとみなされます。すなわち、相続人は、相続開始の時から、被相続人の一切の権利義務を承継しますが(896条)、相続放棄をすることによって、初めから相続財産の承継がなかったことになります。

条文の位置付け