オペラ好きの友人に誘われて、『セビリアの理髪師』を観てきた。私はオペラを観たことがなかったので、誰かに誘ってもらわなければ、今後もオペラを観る機会はなかったのではないかと思う。休日に何をしようかと考えたところで、なかなかオペラを観に行こうという発想にはならないからね。

観に行った公演は、初台にある新国立劇場。劇場に隣接する東京オペラシティの展望レストランは何度か訪れたことはあるが、国立劇場に入るのは初めてだ。開演時刻の少し前に初台駅を降りると、新国立劇場に向かう人の流れができた。新国立劇場の入り口でコートを預けてホールに入る。

私が今回驚いたことは、ホールのなかでシャンパンなどのお酒を飲めることだ。たしかにシャンパンを飲んで、心地よい気分になったところで聴く音楽は、至福のひとときであるかもしれない。そうに違いないだろうけど、お酒を飲むとすぐに眠くなる私は、目の前の美味しそうなシャンパンを我慢して、ブラックコーヒーとケーキを頂いた。初めてのオペラで寝てしまったら、もったいないので。

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『セビリアの理髪師』は、フランスの劇作家カロン・ド・ボーマルシェという人が書いた戯曲をもとに、ジョアキーノ・ロッシーニが作曲したオペラである。一度は耳にしたであろう曲がいくつか登場する。

舞台の幕が開けると、有名な序曲の演奏が始まる。実際の2階建てのアパートくらいの大きさの建物が、舞台の奥からゆっくりと迫り出てくる。
喜劇に分類される本作品は、音楽も軽快である。ストーリーも、ドタバタとした感じが観ていて本当に楽しい。私はオペラというと悲しみを歌い上げるような重厚なイメージを抱いていたが、そんなオペラのイメージが一転した。

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オペラを観劇したあとは、表参道の『レ・クリスタリーヌ』で食事。ワインに詳しい友人も一緒だったので、食事にワインをあわせてもらって、美味しいディナーを頂いた。やっぱりワインを勉強しようかなと思ったよ。

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