真壁のひなまつり
茨城県の西部に位置する桜川市真壁町で「真壁のひなまつり」というイベントが開催された。商店街にある民家の雛人形が公開されていて、誰でも見ることができるようになっている。
平成15年から始まったこのイベントのおかげで、2月からの1ヶ月間、この町は10万人を超える観光客を集める。たぶん10万人と聞いてもピンとこないかもしれないけど、広大な田畑に囲まれ、こじんまりとした真壁町の街並みを実際に目にすると、ここに10万人という観光客が訪れるのかと驚くことになると思う。
おもてなしから始まるまちづくり
地域活性化として成功を収めた「真壁のひなまつり」は、実は、地元に住む人たちが何か「おもてなし」をできないかと考えて始まったイベントだそうだ。 観光客を集めることや地域活性化を目的としたものでもなく、自分たちにできる「おもてなし」をしたいという温かい心から始まったらしい。
自分たちでできる「おもてなし」、それが、家にある雛人形を、観光客にも見て楽しんでもらえるように飾るということだった。
実際に住んでいる民家を開放して、観光客が自由に入ることができるようになっている。家の人がお昼を食べているところに遭遇することもあり、最初は戸惑ったりもする。なかなか他人の家にお邪魔する機会なんてないからね。
観光客の多くなった今では、街を挙げて真壁のひなまつりを支援しているそうだ。
真壁のひなまつり
開催地 茨城県桜川市真壁町