劇団四季好きの友人に連れられて、『オペラ座の怪人』を観に行った。
『オペラ座の怪人』は、カレッタ汐留にある電通四季劇場で上演されている。JR新橋駅からも近い。

私は『オペラ座の怪人』を観るのは初めてだったし、オペラも観たことがない。
劇場に入ったときに、舞台と客席との間に一段と低くなっている空間があって、ここにオーケストラが待機していた。オーケストラ・ピットといい、オペラの劇場として一般的な構造だそうだ。

ミュージカルが始まると、オーケストラの生演奏と歌声が響き渡る。

『オペラ座の怪人』は、フランスの作家ガストン・ルルーの小説を原作とする。
オペラ座の若手女優クリスティーヌに、オペラ座の地下に棲むファントムが「音楽の天使」としてレッスンを施す。ファントムは、醜悪な人相を隠すために白い仮面をつけて、クリスティーヌの前に姿を現す。ミュージカルは、ファントムとクリスティーヌのラブ・ストーリーとして描かれる。

ファントムが初めてクリスティーヌを地下に連れて行ったときの気持ちの高揚や、次第に目の前に現れる現実の過酷さ、現実に立ち向かうファントムの勇ましさが、歌で表現される。

人は誰でもコンプレックスを抱えている。あくまでミュージカルはミュージカルであるけれど、ふと自分をファントムに重ね合わせた瞬間に、直視できないほど感情移入してしまった。

舞台装置や演出も迫力があって、ミュージカルを見終えたあとも、あたまの中で音楽が繰り返される。

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