電通四季劇場[海]

カレッタ汐留にある電通四季劇場「海」で、劇団四季の『ウィキッド』を観てきた。
友人が劇団四季好きなので、たまに連れていってもらう。

電通四季劇場[海]

劇場に入る前に、男同士で『ウィキッド』を観にいくのは、
なかなか勇気がいることだよと言われていた。
たしかに観客は女性ばかりだった。
前回、『オペラ座の怪人』を観たときよりも女性の比率は高い。

友人はいつものように上等の席を確保してくれる。
遠くもなく、近すぎもせず。
おおがかりな舞台装置があるミュージカルでは、
劇場の真ん中ぐらいが、観るのに丁度いいからね。

『ウィキッド』

今日のグリンダ役の苫田さんの歌声は、
目のまえで歌ってくれているかのように響き渡っていた。
演技でも個性が際立っていて、おもしろい。
物語の始まりと同時に、一気に引き込まれた。

『ウィキッド』のストーリーは、『オズの魔法使い』の世界を舞台にしている。
竜巻に巻き込まれて魔法の国に飛ばされたドロシーが、
知恵がない案山子、ブリキの木こり、臆病なライオンと旅をするという、
あの有名な『オズの魔法使い』のお話だ。

オズの魔法使い (新潮文庫)

いろいろなところで『オズの魔法使い』の話とつながっていて、
観劇したあとには、小説を読み終わったような感動が残る。

『ウィキッド』は二人の魔女の友情を描いたミュージカルなので、
観客にも女性が多いというのは分かるような気がする。
でも、最後に謎解きパズルのようにきっちりと物語が完結するところは、
まるで推理小説を読んでいるかのようにおもしろいので、
もっと多くの人に観てもらいたいミュージカルだと思った。

劇団四季の『オペラ座の怪人』を観に行ったときの日記はこちら。