私には三日坊主という言葉が大変よく当てはまる。何かを決心しても次の瞬間には決意も消え去っていることもしばしば。振り返ってみて何度後悔したことかわからない。
そんな私ではあるが、年初には一年の目標を立てることにしている。やっぱり節目のときでないと、普段の生活を改めたりできないからね。昨年を反省しながら、何がまずかったか、そして、今年は何ができそうかを考えてみる。

そして、せっかく目標を立ててみたからには、毎度の三日坊主にならないよう、ここに記しておきたい。今年の目標は、大きく分けて3つある。

1.心の平穏を保つこと

弁護士という仕事を始めた時点で予期はしていたけれど、争いごとのなかに身を置くという立場上、ときに争いの相手方の敵意ある感情にさらされることになる。
私自身が、口汚く罵られることもあれば、冷たくあしらわれることもあるし、また人間の見たくない側面に直面するときもある。そんなとき、まだ人間的に未熟な私のなかでは、怒りや悲しみ、失望などといったさまざまな感情が胸中にうずまく。
もちろん人間同士の争いだから、相手の感情を受け入れたり、理解を示すということも大切だけれど、代理人である私が感情的になっても何一つプラスになることはない。
恥ずかしながら昨年は大人げなく感情的になってしまったことがあった。このようなことがないよう、しっかりと感情をコントロールする術を身につけ、心の平穏を保てるようしたい。

2.ていねいに日々を過ごすこと

私は寝る前に簡単な日記をつけるようにしているが、昨年を振り返ってみると空白の時間が多いことに気付く。無為に過ごした時間が多すぎて、日記に書き留める事がなかったのだ。しかし、よく考えてみると、自分の過ごした時間について何も残すことがないということは恐ろしく、そしてとても悲しいことのような気がする。充実した時間を過ごしていれば、何かしら日記に残すことはあるはずだから。
変わることなく時間は流れ、周りは移ろっていくから、たとえば、朝日が昇る時間が早くなったのを感じたり、季節の花が咲いているのを見つけたりだとか、ていねいに周りを観察すれば、日記に書くことが何もないということは起こらない。本当に何も書くことがなければ、自分で何か変化のある行動をしてみればよいのだ。
自分の意識一つで、時間の価値は大きく変わる。時間を無駄に過ごすことがないように心がけていきたい。

3.人間関係を大事にすること

昨年は友人関係よりも自分のことを優先させてしまったと後悔している。信頼関係が築けているから、多少は連絡を取らなくても大丈夫だろうという慢心が私の中に少なからずあったのだと思う。そして自分の楽しみや利益を優先させてしまったのであるが、何かを犠牲にしつつ得られた享楽というのは、振り返れば言いようがない虚しさだけが残る。
どんなに仲が良くても、できるかぎり会って話をしたりして、人間関係をメンテナンスすることは大事なことだ。メンテナンスを怠ければ、関係もさび付いていく。慢心することなく誠意をもって人と接していきたい。

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