駅でふと目にとまったポスターの、
クラシカルな雰囲気に惹かれました。

上野にある国立西洋美術館で開催中の
「ナポリ・宮廷と美ーカポディモンテ美術館展」に行ってきました。

カポディモンテ美術館展は、
ルネサンスからバロックまでの美術を展示しています。
ちなみに、この美術館が日本で紹介されるのは、今回が初めてだそうです。

旅をしながら各地の美術館巡りをするのもいいですけど、
海外の作品が日本で観られるわけですから、
ぶらりと気軽に芸術に触れられて、ありがたいですよね。

展示されている絵画は、
宗教的色彩が強く、気が引き締まるような荘重な感じがします。

光と陰のコントラストが高く、
人間に光があてられている一方で、
背景はまっくらな暗闇であったり、描かれている木々も茶色く枯れていたりします。
光をつかった表現によって、人間の表情がぐっと印象的になっています。

もうひとつ感動したのは、服のリアルな質感でした。
絵画の貴婦人たちがまとっている豪華な衣服や装飾は、
いまにもカサカサと衣擦れの音を立てそうです。

ポスターに惹かれてぶらっと入った展覧会でしたが、
美しい絵画に出会うことができました。
カポディモンテ美術館展は、9月26日まで開催しているそうです。