日本の伝統芸能である歌舞伎。
興味はあるけど、中身を理解できなそう。
話す言葉も難しそうだし、どこに注目して観ていいのか分からない。
そんなイメージを抱きながらも、
今日は、友人に誘われて、半蔵門にある国立劇場に歌舞伎を観に行ってきた。
国立劇場では毎月「歌舞伎鑑賞教室」と題して、
リーズナブルな料金で、歌舞伎の鑑賞教室を開催している。
「教室」とはいっても、本物の歌舞伎を鑑賞することができ、
歌舞伎を鑑賞する前に、役者さん自らが物語の背景や歌舞伎の見所、演出方法などを解説してくれるのだ。
たとえば、
- 花道から役者さんが登場するときにはシャリーンという音がするので、花道に注目すべし
- 男性が女役を演じるときの、女性の動きらしく見せるポイントいくつか
- 映像を用いながら、物語の主人公である源義経が追われる身になった経緯の説明
などなど。
事前に解説を聞いておくだけで、
場面ごとの見所が分かって、歌舞伎を何倍も楽しめる。
舞台横の電光掲示板には字幕まで流れ、まさに至れり尽くせり。
初めて歌舞伎を観たけれど、その迫力に圧倒された。
花道を通るときの役者の存在感。
繊細な所作だけで、舞台の上では豊かな感情が表現され、
下座から流れる音楽が物語の臨場感を演出する。
初めてなのに、本当のよさは観れば観るほど分かってくるような気がした。
今回の歌舞伎鑑賞教室は「丸の内カフェ」の団体で申し込んだので、
終演後に、舞台裏や奈落、舞台装置なども見学させてもらうこともできた。
役者さんが待っている部屋などを観ると、すごく親近感が湧く。
次に歌舞伎を観にくるときには、さらに何倍も楽しむことができそう。