法律事務所が目指す「集客」とは

私が以前働いていた事務所を退職する日、たまたま尊敬する事務所の先生とエレベーターで2人きりになったことがあります。先生は事務所経営者として超一流であったけれど、新人であった私に対しても、家族と接するときのように話しかけてくれました。私は先生のそんな人柄に惹かれていました。

エレベーターで2人きりになったとき、私へのはなむけの言葉と思うのですが、先生はこのようなことを言われました。「法律事務所が集客を目指すことは間違っていない。問題はやり方。キレイな集客を目指しなさい」と。

「キレイな」という言葉は、いつまでも私の心に残りました。それからは、外の人と会うときも、事務所経営について話をするときも、「キレイな集客」とはどういうことか、頭をよぎるようになりました。近年、テレビやラジオに広告を出している法律事務所が増えていますが、そもそも法律事務所にとって大量に広告を出すことが「キレイな集客」といえるのだろうかと私は疑問に感じています。

「キレイな」をどう感じるかは人それぞれかもしれないけれど、私なりに考えた末、「キレイな集客」というのは、まず事務所自身が社会に求められる存在となって、その結果として、顧客が集まってくることだと思っています。そして、社会で求められる存在になるためには、単に「裁判」だけをやるのではなく、人々が生活をする上で必要なこと、たとえば行政手続の申請や、日常的な法律問題の解決などにも、積極的に取り組んで行くことが肝心だと考えています。

「生活の一部となる事務所づくり」
まだ目標には程遠い。けれど、いろいろな人と話をしているうちに、イメージは描けてきたような気がします。

オフィス・ビル

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2015-12-28 | Posted in 法律家としてNo Comments » 

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