国立新美術館で開催されている、
「貴婦人と一角獣展」を観に行ってきた。
美術館巡り
もう3年くらい前になるが、美術館を巡るコミュニティが立ち上がって、
その後、一ヶ月に一回は都内のいろいろな美術館をみんなで訪れていた。
美術館巡りコミュニティ – ゴッホ展に行ってきました | Things change
すっかり私は幽霊部員になってしまったのだが、
自分も美術館に行けるときには、こそっと会に参加している。
芸術から生まれる感動は、各人の趣味の上に成り立っているので、
自分が興味のない企画展をわざわざ観に行くことはほとんどないと思う。
でも料理と同じで、食わず嫌いというのもあって、
最初は興味がなかったのに、行ってみたら、一気に引き込まれることもある。
だから、興味をひかれない展覧会でも参加してみるのも面白い。
今回の「貴婦人と一角獣展」は、
展示されるタピスリーの存在をまったく知らなかった。
それでも、みんなで観に行くことになっていたので、私も参加してみた。
「貴婦人と一角獣展」
みどころは、フランス国立クリュニー中世美術館所蔵の6面の連作タピスリーだ。
西暦1500年頃の制作で中世ヨーロッパ美術の最高傑作といわれる。日本で公開されるのは初めてということらしい。
タピスリーというのは、絵画的な模様を表した織物で、主に壁掛けとされるもの。
英語でいう「タペストリー」である。
展示されるタピスリーは、壁一面を覆うほどの大きさ。
展示室に入ると、タピスリーがかけられた六面の壁に囲まれて、まず圧倒される。
タピスリーに近寄ってみると、
貴婦人に寄り添う一角獣の表情がとてもかわいい。自分でも「かわいい」なんて感想を抱くとは思わなかったけれど、つぶらな瞳は「かわいい」としか言いようがない。
そして、千花文様(ミルフルール)とよばれる、
小さな動植物が鮮やかに一面に広がり、その細部にも心奪われる。
最初はあまり興味をひかれなかった展示会だったけれど、
行ってみてよかったなぁと思った。もう日本で観る機会はないかもしれないからね。
展覧会概要
会場 | 国立新美術館 東京都港区六本木7−22−2 |
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会期 | 2013年4月24日(水)〜7月14日(月) 毎週火曜日休館(ただし4月30日は開館) |
開館時間 | 10時00分〜18時00分 金曜日は20時00分まで |