民法第402条
  1. 債権の目的物が金銭であるときは、債務者は、その選択に従い、各種の通貨で弁済をすることができる。ただし、特定の種類の通貨の給付を債権の目的としたときは、この限りでない。
  2. 債権の目的物である特定の種類の通貨が弁済期に強制通用の効力を失っているときは、債務者は、他の通貨で弁済をしなければならない。
  3. 前2項の規定は、外国の通貨を債権の目的とした場合について準用する。

条文の趣旨と解説

金銭債権については、特約がない場合は、各種の通貨をもって支払うことができます(本条1項)。
特定の通貨で支払うべきものと定めた場合でも、その通過が強制通用力を失っているときは、債務者は、他の通貨をもって弁済しなければなりません(本条2項)。
外国の通貨をもって債権額を指定した場合も、これらの規定に従います(本条3項)。

条文の位置付け