アメリカで有名な法廷弁護士、ゲーリー・スペンスが書いた本を読んだ。
本のタイトルだけ見ると、
なんだか胡散臭そうな本にみえるけれど、
中身はちゃんとした本なのよ。
著者の成功経験だけでなく、辛い思いをした体験も踏まえて、
「議論とは何なのか」についての考えを書いた本になっている。
“議論とは、自分の主張をもち、それを相手にわかってもらうために、折り合いをつけるプロセス”
そう、議論は、自分の考えを「わかってもらう」プロセスなのだ。
だから、相手を言い負かせることが議論の目的ではない。
もちろん相手の言い分もしっかり「わかってあげる」こと。
このように「議論とは何なのか」を踏まえたうえで、
よく「わかってもらう」ための方法を紹介する。
“論題をはっきりさせるために、まず自分自身に「私は何を望んでいるのか」と聞いてみることだ”
“議論は一つのストーリーにかえることができる”
自分の望むことを明確にさせたうえで、
しっかりストーリーとして語れるように準備することが重要だという。
やみくもに相手のいうことに反論してもは意味ないからね。
人間は社会のなかで生きている以上、
お互いに考えていることを分かり合わなければ生きていけない、
そんな根本的なことに気付かせてくれる一冊になっている、
なんて、少し深読みしすぎかなぁ。