金子総合法律事務所

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Takeshi Kaneko, Attorney-at-Law

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不動産の賃借人が賃貸人の相続人に対して賃借権の確認を求める訴訟は、相続人が数人あるときでも、必要的共同訴訟ではない(最高裁昭和45年5月22日第二小法廷判決)

賃貸人の共同相続人に対して、賃借権の確認を求める訴訟が必要的共同訴訟となるか否かについて、「必要的共同訴訟ではない」と判示しました。 判決文(抜粋) 最高裁昭和45年5月22日第二小法廷判決  不動産賃貸人が死亡し、数名 […]

不動産について、被相続人との間に締結された契約上の義務の履行として、所有権移転登記手続を求める訴訟は、その相続人が数人いるときでも、必要的共同訴訟ではない(最高裁昭和44年4月17日第一小法廷判決)。

共同相続人に対して契約上の義務の履行として所有権移転登記手続を求める訴訟が必要的共同訴訟となるか否かについて、必要的共同訴訟ではない、と判示しました。 事案の概要 訴外Aは、昭和11年3月28日、訴外B及びC夫婦と養子と […]

遺言執行者がある場合においては、特定不動産の受遺者から所有権移転登記手続を求める訴の被告適格を有する者は、遺言執行者に限られ、相続人はその適格を有しない(最高裁昭和43年5月31日第二小法廷判決)

本判決の内容(抜粋) 最高裁昭和43年5月31日第二小法廷判決  遺言の執行について遺言執行者が指定されまたは選任された場合においては、遺言執行者が相続財産の、または遺言が特定財産に関するときはその特定財産の管理その他遺 […]

土地の所有権に基づき、当該土地上にある建物の共有者に対し、建物の収去及び土地の明渡しを求める訴えは、必要的共同訴訟ではない(最高裁昭和43年3月15日第二小法廷判決)

土地の所有者が、その所有権に基づいて、当該土地上にある建物の所有権を共同相続によって取得した者らに対して、建物の収去及び土地の明渡しを求める訴えは、「固有必要的共同訴訟ではない」と判示しました。 判決文(抜粋) 最高裁昭 […]

使用貸借の貸主が数名あるとき、各貸主は、使用貸借の終了に基づき、総貸主のため家屋全部の明渡を請求することができる(最高裁昭和42年8月25日第二小法廷判決)

使用貸借の貸主が数名ある場合において、使用貸借が終了したことを原因として、その一部の者のみが当事者となって目的物の明渡を請求することができるかという問題について、「本件家屋の明渡を求める権利は債権的請求権であるが、性質上 […]

民法921条1号本文による単純承認の効果が生ずるためには、相続人が自己のために相続の開始した事実を知りまたは確実視しながら相続財産を処分したことを要する(最高裁昭和42年4月27日第一小法廷判決)

事案の概要 左官業を営んでいたAは昭和34年7月30日頃家出して行方不明となった。 Aの相続人であるYは、Aの家出後その行方不明中、昭和34年8月17日に左官業を目的とする有限会社を設立し、Aの所有にかかる左官工具および […]

相続の放棄は、登記等の有無をとわず、何人に対してもその効力を生ずる(最高裁昭和42年1月20日第二小法廷判決)

事案の概要 本件不動産は、もとEの所有であった。 昭和31年8月28日、Eが死亡した。 Eの相続人7名のうち、X(上告人)及びFを除く全員が、昭和31年10月29日に相続放棄の申述をして、同年11月20日受理された。 E […]
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共有物の持分の価格が過半数をこえる者が、共有物を単独で占有する他の共有者に対して、当然には、その共有物の明渡請求をすることはできない(最高裁昭和41年5月19日第一小法廷判決)

共有物の持分の価格が過半数をこえる者は、共有物を単独で占有する他の共有者に対して、「当然にその明渡を請求することができるものではない」と判示しました。 判決文(抜粋) 最高裁昭和41年5月19日第一小法廷判決  思うに、 […]