預金者の共同相続人の一人は、被相続人名義の預金口座の取引経過の開示を求める権利を単独で行使することができる(最高裁平成21年1月22日第一小法廷判決) 公開日:2012/05/30 民法 - 相続 (1) 金融機関の預金者に対する預金口座の取引経過開示義務の有無につき、「金融機関は、預金契約に基づき、預金者の求めに応じて預金口座の取引経過を開示すべき義務を負う」とし、(2) 共同相続人の一人が取引経過開示請求権を単 […] 続きを読む
民法1041条1項の規定による価額弁償の意思表示を受けた遺留分権利者が受遺者に対し価額弁償を請求する旨の意思表示をした場合に、当該遺留分権利者が価額弁償請求権を確定的に取得する時期(最高裁平成20年1月24日第一小法廷判決) 公開日:2012/05/29 未分類 事案の概要 A(大正13年生)は、平成8年に死亡した。その法定相続人は、妻であるB、実子である上告人X1、被上告人Y1及び被上告人Y2並びに養子である上告人X2及びCである。 Aの相続について、上告人X2及び上告人X1の […] 続きを読む
遺産分割未了の間に第二次の相続が開始した場合において、第二次被相続人から特別受益を受けた者があるときの持戻しの要否(最高裁平成17年10月11日第三小法廷決定) 公開日:2012/05/28 民法 - 相続 遺産分割未了の間に相続人が死亡した場合において、第二次被相続人が取得した第一次被相続人の遺産についての相続分に応じた共有持分権は、実体上の権利であって第二次被相続人の遺産として「遺産分割手続を経る必要があり」、第二次被相 […] 続きを読む
共同相続に係る不動産から生ずる賃料債権の帰属と後にされた遺産分割の効力(最高裁平成17年9月8日第一小法廷判決) 公開日:2012/05/28 民法 - 相続 相続人が数人ある場合、相続開始から遺産分割までの間に、遺産に係る不動産から生ずる賃料債権は、誰に帰属するかが、問題となりました。 判決の示した結論 相続開始から遺産分割までの間に、遺産である賃貸不動産を使用管理した結果生 […] 続きを読む
共同相続人の一人又は一部の者を保険金受取人とする養老保険契約に基づく死亡保険金請求権と特別受益(最高裁平成16年10月29日第二小法廷決定) 公開日:2012/05/27 民法 - 相続 事案の概要 抗告人X1~X3及び相手方Yは、いずれも甲と乙の間の子である。甲は平成2年1月2日に死亡し、乙は同年10月29日に死亡した。甲の法定相続人は乙、X1~X3及びYであり、乙の法定相続人はX1~X3及びYである。 […] 続きを読む
遺留分減殺請求権を債権者代位の目的とすることの可否(最高裁平成13年11月22日第一小法廷判決) 公開日:2012/05/26 民法 - 相続 本判決の内容(抜粋) 最高裁平成13年11月22日第一小法廷判決 1 本件は,遺言によって被上告人が相続すべきものとされた不動産につき,当該遺言で相続分のないものとされた相続人に対して貸金債権を有する上告人が,当該相続 […] 続きを読む
自己を被保険者とする生命保険契約の契約者が死亡保険金の受取人を変更する行為と民法1031条に規定する遺贈又は贈与(最高裁平成14年11月5日第一小法廷判決) 公開日:2012/05/26 民法 - 相続 本判決の内容(抜粋) 最高裁平成14年11月5日第一小法廷判決 自己を被保険者とする生命保険契約の契約者が死亡保険金の受取人を変更する行為は、民法1031条に規定する遺贈又は贈与に当たるものではなく、これに準ずるものと […] 続きを読む
「相続させる」趣旨の遺言によって取得した不動産又は共有持分権は、登記なくして第三者に対抗することができる(最高裁平成14年6月10日第二小法廷判決) 公開日:2012/05/26 民法 - 相続 事案の概要 被上告人Xは、夫である被相続人Dがした、不動産の一切をXに相続させる旨の遺言によって、当該不動産ないしその共有持分権を取得した。 Dの法定相続人の一人であるEの債権者である上告人Yらは、Eに代位してEが法定相 […] 続きを読む